1.幹細胞は従来不可能であった傷跡の修復を可能にする

2.幹細胞治療の一つである自己MSC療法とは

1.幹細胞は従来不可能であった傷跡の修復を可能にする

 幹細胞治療で傷跡を治すことが出来る事はご存知でしょうか。幹細胞は皮膚組織の再生をする事が証明されています。幹細胞は失った組織を再生する事が出来るだけでなく、傷が治る過程を促進する事が出来ます。画期的な治療法であると思いませんか。今回はその幹細胞治療について紹介していきたいと思います。
 現在、傷の治療にはレーザーなど傷跡表面の治療が行われています。しかしながら現在のこの様な治療ではほとんどの場合傷跡は治らず、大きな傷跡は残ったままです。ニキビ跡によるクレーターや火傷跡のような深刻な傷跡では、現在の治療法を用いる事では、機能的だけでなく美的にも完璧な治療は望めないでしょう。したがって幹細胞治療が、完璧な皮膚再生への手段のひとつであると言われています。幹細胞治療は従来不可能であった傷跡の修復を可能にするのです。

2.幹細胞治療の一つである自己MSC療法とは

 ここで、幹細胞治療の一つである自己MSC(間葉系幹細胞)療法について説明します。少し長いですが、お付き合いください。MSC(間葉系幹細胞)は自分の身体の組織から皮膚を作り出すことの出来る細胞のことです。具体的には骨髄や脂肪、臍帯に含まれる骨芽細胞,軟骨細胞および脂肪細胞の三系統への分化能を示す多分化能を有する幹細胞です。最新のデータによるとMSC(間葉系幹細胞)は傷跡の修復において大きく期待されています。MSC(間葉系幹細胞)は血管新生、再上皮形成、組織の肉芽組織化を通じて外傷の治癒力を高めます。MSC(間葉系幹細胞)は自家組織由来であるためES細胞など胚細胞塊つまり胎児になり得る細胞から作られるような倫理的問題を回避する事が出来ます。また、MSC(間葉系幹細胞)療法では免疫調節効果が証明された研究もいくつも発表されその有用性が示されています。つまり移植による拒絶反応が少ないと言われています。しかしながら、MSC(間葉系幹細胞)療法は傷跡の再生治療に有用な治療法と言われていますが、さらなる臨床実験がこれからの効果的な幹細胞を供給することにおいて必要であるとされています。
 当院では再生医療を用いた傷跡の修正治療を行っています。従来レーザーでは治らない凹みを自家組織の脂肪を移植する事で、ダウンタイムのいらないオーダーメイド医療を提供しています。最先端病院の形成外科や皮膚科で十分な経験を積んだ医師達によりあなただけの治療を提供いたします。今まで他院で治らなかった傷跡や凹み、ぜひ当院にお任せください。

参考文献

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5682068/

https://www.mdpi.com/1422-0067/20/19/4813/htm

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