1.糖尿病はⅠ型とⅡ型が存在する
2.糖尿病も幹細胞で治すことが出来る
3.糖尿病患者に幹細胞を投与し、平均12か月の期間追跡した事でHbA1cの値が改善した事を報告する論文を紹介
4.幹細胞治療は糖尿病患者のインスリン分泌能を改善する
1.糖尿病はⅠ型とⅡ型が存在する
みなさん、糖尿病という病気はご存知ですか。Ⅱ型糖尿病は、生活習慣病で最も多い代謝異常の病気です。糖尿病にはどのようなものがあるのでしょう。糖尿病は二種類存在し、Ⅰ型とⅡ型があります。Ⅰ型は先天性であり、生活習慣病として称される糖尿病はⅡ型を示します。Ⅱ型糖尿病は、遺伝や環境要因の融合により膵臓にあるβ細胞がインスリン標識組織におけるインスリン抵抗性が増加する事で正常にインスリンが分泌されなくなることで起こる病気です。では、つぎの章では、この糖尿病を幹細胞で治す治療をご紹介します。
2.糖尿病も幹細胞で治すことが出来る
現在、糖尿病は幹細胞治療で治すことの出来る病気です。最新の再生医療により、従来のインスリン注射のような外因性の治療でなく、内因性のインスリン産生能を回復させることが可能になっています。つまり、根本的に糖尿病を治すことが出来るのです。Ⅱ型糖尿病における幹細胞治療にはhPSC(ヒト多能性幹細胞)を用います。幹細胞は静脈内注射またはカテーテル法により、膵十二指腸または膵動脈などの動脈を標的に投与されます。定期的に自分でインスリンを打つのと違い、静脈注射で糖尿病が治るなんて、画期的だと思いませんか。
3.糖尿病患者に幹細胞を投与し、平均12か月の期間追跡した事でHbA1cの値が改善した事を報告する論文を紹介
ここで、糖尿病に幹細胞を投与し、平均12か月の期間追跡をした事でHbA1cの値が改善した事を報告する論文を紹介いたします。長くなり、細かなデータが続きますが、お付き合いください。2018年1月までの計2472件の論文による実験データを検証し、糖尿病における幹細胞治療の有意性を調べました。最終的に選ばれた16件の論文の内、10件はⅡ型糖尿病について、残り6件はⅠ型糖尿病についてであり、合計610人の患者(Ⅰ型は153人、Ⅱ型は457人)に患者に従来のインスリン注射による投与治療か幹細胞治療を行い、比較して観察実験をしました。幹細胞療法を行った患者は合計332人であり、幹細胞療法なしの患者は合計278人でした。追跡期間は3例が24か月を超え、12か月は9例、6か月未満は4例でした。幹細胞治療の結果、Ⅰ型糖尿病の患者は幹細胞投与前後にCペプチドにおけるインスリン分泌能に有意差はなく、Ⅱ型糖尿病の患者は幹細胞の投与前後でインスリンの分泌が有意に増加しました。また、Ⅰ型もⅡ型もHbA1c(血中の糖濃度が高いと高く出ます)の値は幹細胞投与後、有意に減少しました。(下図参照) 以上の結果から、Ⅱ型糖尿病患者には特に幹細胞治療により膵臓のβ細胞の機能を回復させ、インスリンの分泌を治療できることが分かりました。つまり、Ⅰ型患者にも効果はありますが、特にⅡ型患者に幹細胞治療は効果的であるのです。
4.幹細胞治療は糖尿病患者のインスリン分泌能を改善する
当院では最新の再生医療である、幹細胞を用いたⅡ型糖尿病の治療を行っています。従来のようにインスリンを定期的に自分で打つ必要もなく、自らのインスリン分泌能を回復させることが可能です。大学病院などと連携し、安全かつ最先端の医療をお届けします。Ⅱ型糖尿病で悩んでいる方は、ぜひ当院の幹細胞治療を検討してみてください。
参考文献
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7072676/
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6657948/
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